2011年6月12日日曜日

熟考すべきか、即決すべきか?(2)

前回は熟考することの問題点をいろいろと書いてみましたが、今日は即決することの弱点を考えてみたいと思います。

- 即決はその時の感情に左右されやすい
例えば「オレオレ詐欺」などもパニック的な状況を装うことで標的の判断力を鈍らせるわけです。普段なら間違うはずのない息子の声を聞き違えたりさえします。人間の判断力が如何に感情に左右されやすいか如実に物語っていると思います。

- 即決は普段の無意識の思い込みに左右されやすい
例えば普段から「背広を着た人はマトモな社会人」、「ラフな服装の人は定職がないいい加減な人」などのような思い込みがあるとしましょう。自分では意識さえしていない思い込みの可能性すらあります。すると背広を着ている人が詐欺を働いた場合には容易にだまされてしまいますし、また誠実な人がラフな服装をしているだけでなんとなく信用出来ないような人に思えてしまう、ということも起きるでしょう。このような無意識の思い込みって沢山あります。「体育会系はハキハキしてる」、「黒人は運動が優れるが学力が劣る」などなど。

- 即決はその場の雰囲気に流されやすい
例えば津波が来るかもしれないので逃げなければいけないとしましょう。ところが誰も避難しません。するといわゆる「正常性バイアス」がかかり、安全なんだと思い込み避難を止めてしまいます。また「同調性バイアス」もしかりでしょう。みんなが持っているからこれを買う、というような。この手のバイアスから逃れるのは本当に困難です。

- コマーシャルなどに影響されやすい
この手のリサーチはもう死ぬほどされていますが、人間は例えば映画の中に映っていた炭酸飲料を買ってしまったりするものなのです。仮に本人がそれを見たことを憶えていなくても。だからこそ世の中には広告が氾濫しているわけですが。

- 即決はその時々の印象に左右されやすい
長嶋茂雄は常に注目を集める野球選手でした。しかし彼の生涯成績を見てみると、ホームランはライバルと称された王貞治の半分も打っておらず、なぜこの2人がライバルと言われたのかが不思議なほどです。しかし長嶋茂雄という選手は常に人気のある選手でした。スポーツに限らずこうした例は多いでしょう。例えば人事など、やはり数字を見て、時間をかけて解析し、決定した方がいいことも沢山あります。

人間は常に外界の情報を取り入れて行きている動物なので、即決するにせよ、熟考するにせよ、外界の出来事や印象に左右されるのはやむを得ないことです。また自分一人で考えていたら埒のあかなかったことが外界の情報を取り入れ、調べてみることで異なった視点を得ることも非常に多いと思います。

従って情報が少ない、と感じた時は取り入れ冷静になってみる、そして逆に「情報は十分にある」と感じた時には自分の直感を信じて動いてみる、といったあたりでしょうか?


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