2014年1月14日火曜日

グーグルのネスト・ラボ買収が意味すること

 グーグルがネスト・ラボを買収を発表しました。
 買収額はなんと32億ドル。およそ3300億円です。ネストは従業員が300人足らずの会社ですから、従業員一人当たり10億円の価値があると判断された訳です。

 ネスト・ラボは4年前にiPodの生みの親、トニー・フェダルによって生み出された会社です。この会社、現在のところ火災報知器とサーモスタット(温度調節器)を発売しています。この2つの製品のユニークなところ、それはどちらとも自動学習機能を備えている点なのです。

  ネスト・ラボのサーモスタットをしばらく使うと、室温の設定パターンを学習し、勝手に温度調節をしてくれるようになります。また内蔵センサーによって人がいるかどうかを判断し、留守中には冷暖房を自動的にオフにしてくれます。iOS/アンドロイドのアプリケーションからも操作可能な上、エネルギー消費量までグラフでモニター可能なのです。こちらが紹介ビデオ。面白いです。(長いプレイリストなので抵当に途中でやめてください)


 火災報知器に至ってはWIFIを内蔵し、各部屋の火災報知器同士で通信するのです。そして単にピーピーと非常音を鳴らすのではなく、どの部屋で煙が感知されたのかも教えてくれる上、緊急時とそうでない時は違った方法お知らせしてくれます。



家を「賢く」する
 トニーは自身のブログでネスト・ラボ設立の理由を「家に意識を与える」と説明しています。「家を『賢く』し、こまごまとしたことは全部やってもらう。人間は、人間にしかできないことに集中できるように」、と。

 今後どのような製品が出てくるのか分かりませんが、例えばセキュリティ・システム、加湿器、除湿器、照明などなど、さまざまなものが自動学習機能でどこまでも賢くなりそうです。そのうちに家に帰ると勝手に照明が付き、温度も湿度も自動的に調節してくれるようになるでしょう。

そういえばクルマも賢くなる
 そうそう、グーグルと言えば自動運転車です。しかし、あんなものスゴいクルマを早々とデモしてしまったばっかりに、どの自動車メーカーもビビってしまってグーグルと組もうとしません。今のところアウディとフォードはグーグルと組む予定のようです。他社はアップルと組むようですが、自動運転はおそらく目と鼻の先ですから、グーグルと組むほうが実は賢いかも知れません。

 いずれにせよ、早晩クルマは自動運転となり、僕らは車の中でもビデオを見たりゲームをしたりして遊べるようになるでしょう。こうして検索もグーグル、家もグーグル、車内もグーグルと、グーグルに見守られて暮らすようになるのだろうと思います。

人間はなにをするのか?
 こうしてすべての煩わしいことから解放された人間は、いったい何をすればいいのでしょうか?

 トニーの言う通り、人間は人間にしかできないことをするのです。

 匿名で人を罵倒したり、エロビデオを観まくったり、自己満足のブログを書いたりと、やることは沢山あります。たまには勉強したり、スポーツをしたり、クリエイティブなことをしたり、世のため人のためになることをしてもいいかも知れません。時間の使い方は僕ら自身が決めることです。

 いずれにせよ、何をしているのかはすべてグーグル様に筒抜けになります。グーグル様はそうやって得た情報を元に、僕らの生活をより快適にしてくれるでしょう。そうやって快適になった環境で、

平々凡々な僕らはいったい何をして生きればいいのか? 

 それはテクノロジーに支えられて生きる、僕らの新しい悩みかも知れません。

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1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

地上はもちろんのこと、宇宙において人間が居住する空間のための技術として捉えているのでしょうかね。