なんだか誰にも会いたくない日ってあるよね。
自分が傷つきやすくなっているのが分かるし、学校に行ったり遊びにいったりする元気が出ない日。
1日中お布団に包まって眠っていたい日。
オマケに学校に行くことを考えると、気が重くなる。熱があるような気がしたり、お腹が痛くなったり。
大人でもね、そういう人、沢山いるんだ。
会社に行く時間になると下痢をしてしまったり、電車に乗っている最中に気分が悪くなったり。
俺にもね、そんな時期があったよ。
電車を途中の駅で降りて、少し休んでからやっとの思いで会社に行ったこともあったし、どうしても行けなくて、会社を通り越して次の大きな駅まで行って。そこでデパートをうろついてから会社に行ったこともあった。
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人生って残念ながら、いつもお陽さまが当たっているわけでも、虹が輝いているわけでもないんだ。
何歳になっても意地悪な人やヤな奴もいる。
いい日もあれば悪い日もある。
遊びにいく予定の日に、雨が降ることもあるでしょ?
でも雨が降ったらさ、傘を差したり、雨が止むまで雨宿りしたりすればいいよね。
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雨の日が続くと、なんだかずっと雨が続くような気がしちゃう。
イヤな日が続くと、一生イヤな日が続くような気がしちゃうよね。
でもそんなことないんだ。
お天気も人生も同じ。土砂降りの日もあれば、青空の日もある。イヤな日もあるけど、いい日も必ずくるんだよ。
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大人はね、「若くっていいわね」とか「今が一番いいときよ」なんて言うでしょ?
あのね、あれはウソ。中学校って実は一番大変なんだ。
大人の人はね、そりゃ仕事は大変だけど、働けばちゃんとお金がもらえるでしょ?
それからね、たとえちょっと変わっている人でも背が低くても高くても、不細工でも、仕事ができればそんなことは帳消しになっちゃうんだ。
「あの人、ちょっと変わっているけど、仕事がすごく出来るよね」
って言ってもらえる。
それどころかちょっと変わっている人のほうが、新しい仕事のやり方を考えついたりね、普通の人よりも役立つことも多いんだ。
だから大人になれば少しぐらい人と変わっていても、全然OK。困ったりしないんだ。
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じゃあ働いていない人はどうすればいいかって?お金を稼いでいない大人は?
そんな人でも色々な形でみんなの役に立って、自分の居場所を見つけることができるんだよ。
元気に生きているだけで人に元気を分けてあげられる人もいる。お金を稼ぐだけがみんなの役に立つ方法じゃないしね。
例えばね、
あったかいお母さん。
元気にお散歩するおじいさん。
お母さんは子供が安心できるし、おじいさんもね、歩いているだけだって「あのおじいさん、お歳を召しているのに元気だなあ、スゴいなあ。」って他の人を元気づけられるんだ。
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逆にね、お金を稼いでいるからって、会社でちょっと偉いからってふんぞり返っている大人、カッコ悪いよね。
お金を稼ぐだけが仕事じゃないんだ。
人に安心を与える。
お年寄りや子供や体の不自由な人をいたわる。
困っている人を助けてあげる。
本当に偉い人はね、そういうこともサラリと出来る人。
お金を稼いでいるだけじゃ大人の役割の半分しかしていないんだ。
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そうだ。大事なこと言うの忘れてた。仕事と勉強って全然違うんだよ。
勉強が出来ても出来なくても得したり損したりするのは将来の自分だけだけど、仕事が出来るとみんなが楽になったり得したりする。逆に仕事ができないとみんなに迷惑をかける。
だから仕事が出来る人は感謝されるし、出来ない人は嫌がられる。
でも中学校はそうじゃない。
みんなが同じ制服来て、同じ時間に行って、同じことする。
みんなの役に立ちたいと思ったって、やれることなんてなにもない。
そしてみんなが話すことと言えば、面白かった映画やテレビ番組、そして人の悪口ばっかり。
そして人間関係にひたすら気を使うでしょ?
でもそんなのね、中学のときだけなんだ。
高校になるとだいぶマシ。
大学はもっとマシで、大人になれば、さらにもっと楽だよ。
オレね、中学になんてちっとも戻りたくない。
もしも魔法の杖があって、時を戻せるとしても、中学には絶対に戻らない。
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だからね。今が一番大変だけど、中学時代はいつか必ず終るんだ。
そしたら傘を畳んで、走り出せばいい。
でもおうちに籠ってばかりいたら、せっかく晴れの日が来ても、走り出せないでしょ。
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ホントに大事なことはね、実は学校じゃなくても学べる。
でもね、学校だと学びやすいこと沢山あるんだ。
それからね、本当に大切なことは、人と触れ合わないと学べないんだ。
そのことはまた別の機会に話してあげるね。
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元気を出して、時々傘をさしながら歩いていってごらんよ。
きっとまた晴れの日もあるからさ。
2 件のコメント:
こんにちは。サンフランシスコ在住のものです。”サンフランシスコ、初詣”で検索したらあなた様のブログにたどりつきました。それから今まで2時間ほど過去の記事などを楽しく読ませていただきました。とても興味深くためになる事が沢山書いてありこれからも一ファン読者として読まさせていただきます。ありがとうございます!
確かに耐える時期はあります。小学校、中学校と色々悩まされた私には不登校になる子供の気持ちがわからないとは言えません。社会的な理由でしたくない事をしなければいけない理由も、他人と同じ気持ちや感覚でいなければいけない理由も見つかりませんでした。
確かにまつひろさんの仰る通り、学校で得られる事や学べる事は多々有ります。ただ、不登校になりそうな子に伝えたい事は「自分の好きな事や自分の考えに自信を持って欲しい」という事です。標準化を好む年頃である小学校、中学校、高校は確かに確固たる「自分」を持っている子供には苦しい環境でしたし、それは今でも変わっていないと思います。
ただ、自分を受け入れてくれる人もいます。今はいなくとも、年齢を重ねるに連れて周囲も「個性」という感覚を理解できるようになってきます。私は、自分を全く受け入れてもらえなかった人たちと約10年後に友人となるという経験をしました。これは、受け入れてくれない人もいつかは分かってくれると信じてきたからですし、嫌でしたが学校に通い続けた事で顔を覚えてもらっていたからかなと思っています。加えて同じ学校ではなかったのですが、理解してくれる友人が数人いて、私の自信や信念を支えてくれたからだと思います。
もしその娘がどう対処するか困っているのであれば私が提案できる事は2つです。1つは、周囲に合わせる為に、周囲の行動をひたすら研究する。もうひとつは、何を言われても揺るがない信念を持つ。平たくいえば自信を持つ事です。どちらも容易い事ではないですが、何にせよ乗り切った経験がいつか自分を助ける日が来るとお伝え下さい。
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