最近では、ノンフィクション・ライターのマルコム・グラッドウェル氏が言いだした「1万時間の法則」などというものがあります。何事も一流になるには最低1万時間ぐらいの時間を費やさないとなれませんよ、というお話です。
では1万時間とはどのくらいの時間なのか?
例えば仕事に換算してみます。1年間の労働時間はおよそ2000時間ですから、1万時間消化しようと思うと最低5年間働かないといけないわけです。確かに就職5年目くらいって、自分でも自信がついて、色々な仕事を任されるようになる頃ですよね。
部活に例えると、年間300日練習するとして、1日3時間半程度でしょうか?すると1年で1000時間程度ですから、およそ10年やらないと1万時間が消化できません。
私は競泳をやっていましたが、全国大会の決勝の常連になるような子は最低10年くらいは泳いできている子ばかりでした。幼児の頃からはじめ、2年生ぐらいで選手になり、その後泳ぎ通しの子ばかりです。
ではアップルやグーグルの第一線でエンジニアをやっているような連中はどんな奴らかと言うと、子どもの頃からコードを書いてきたような人達ばかりです。
仕事で日がな一日コードを書いているのに、誰にも頼まれてもいないのに週末にツールを作ったりしています。
またレゴが大好きなエンジニア、非常に多いです。そして週末はマインドストームでプログラミング。異常に手の込んだものを作っては自慢しています。
もしもアップルやグーグルでエンジニアになると、こんな連中が同僚になります。
すると結局「好きこそものの上手なれ」に戻ります。好きでもないことをそんなに長時間やれるものではありません。そして好きで好きで放っておいてもコードを書いてしまうような連中だからこそ、一流のエンジニアになっていきます。こんな連中と一緒に仕事ができて、本当にいい体験をさせてもらいました。
…というような話をしたところ、「エンジニアtype」の編集部の方がいい感じにまとめて記事にしてくれました。
「エンジニアtype」元Apple松井博「世界一イノベーションを生む企業で学んだ、凡人が生きる術」
私は一流のエンジニアにはなれませんでしたが、若い頃沢山コードを書いた経験がまた違った形で生き、アップルに長く勤め、面白い仕事を沢山することができました。
私は若い時に好きな事に巡り会えて、本当に良かったです。若い時には一生懸命好きな事を追い求めるのも、大切なことのように思います。
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