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Brighture English Academy 代表。趣味はウクレレとかハイキングとかDIYとか旅行などなど。在米20年。シリコンバレーに住みつつ、日本とアメリカとフィリピンで会社経営しています。最近は英語教育がライフワークになりつつある。

2017年7月27日木曜日

最近アツいアメリカのヒゲ剃り市場

最近アメリカではヒゲ剃りがアツいんです。

そう、ヒゲ剃りです。

しかも、電動とかじゃなくて昔ながらのカミソリです。

アメリカでは(というか日本もですが)ヒゲ剃りと言えば、ジレット(Gillette)かシック(Schick)です。事実、この2社だけで業界のシェア78.5%を握っており、3位にフランス企業、ビッグ(Bic)がつけて、このメーカーがさらに5.2%握っています。

・ジレット:66%
・シック:12.5%
・ビック:5.2%

そして、「この3社は不動!」って感じで、新規参入する隙なんて到底なさそうに思えたのです。

ところがですね、もうここまで寡占状態になると客のメーカーも足元見て、どうにもいけ好かない商売しているわけです。髭剃り本体が 20ドルとかして、替え刃5枚でこちらも20ドルとかそういう状態がかなり長く続いていのです。なんでヒゲ剃りごときにこんな金使わなくちゃなんないんだと思いつつ、他に代わりがありませんでしたから、みんな渋々買っていたのです。

現れた新規参入

ところがここに Dollar Shave Clubという髭剃りECサイトが参入してきました。この会社、ヒゲ剃り本体と替刃の組み合わせをそれぞれ月3ドル、6ドル、9ドルのサブスクリプション(定期購入)モデルで販売し始めたんです。

この定期購入っていうのがミソです。ヒゲ剃りの刃ってつい買い忘れやすいですから、大助かりなわけです。しかも、この値段ならジレットなどの半額以下ですから、みんな飛びついて、あっという間に10億円の調達に成功しました。

でも、この時点では大手のヒゲ剃りメーカーはあまり反応しなかったんですね。市場規模から考えたら10億円なんてないに等しいくらいですですから、無理もなかったのかも知れません。

本命Harry's が参入

で、ここに登頂したのがHarry’sです。この会社、なんといきなり120億円と調達してきて、なかなかオシャレ感満載なヒゲ剃りをリリースしたんです。




そしてここにきて巨大スーパーマーケット・チェーンとも提携し、カラーバリエーションも3種類揃えて店頭に並んだのです。この会社、Truman という廉価版モデルとWinston という高級バージョンを販売しているのですが、ターゲットで売っているのはこの廉価版の方のTruman というモデルの方です。

で、早速買ってみました。


まるで iPhone か何かのパッケージのようで高級感に溢れています。これで10ドル。替え刃が1つ付いています。


私は今回は買いませんでしたが、こだわりのシェイビングクリームも販売しているようです。

一方ジレットはこんなパッケージですから、かなり見劣りします。



刃の方はなんでもドイツの刃物メーカーと提携したとかで、5枚刃です。替え刃は8ドルで売っていて、5つ付いて同梱されているようです。で、こちらも定期購入方式です。ただ、Dallor Shave Club と違って、定期購入するのは替え刃の方だけです。

で、早速使って見たわけですが、まあ正直言って剃り具合という意味ではジレットでもハリーズでも大差ないように思いました。

しかし、高級感はとにかくハリーズの方が圧倒的です。ブランド作りがうまいなあ……とひとしきり感心しました。剃り終わると、思わず「ん〜マンダム」と呟きたくなるレベルです。 (古っ!)




ここにきてジレットの方も危機感が芽生えたのか、以前の半額くらいにまで値下げしています。ジレットはどうにもいけ好かなかったので、痛快な気分です。よく考えたらジレットの株持ってるのでハリーズのヒゲ剃り買って喜んでる場合じゃないんですけどね。

ヒゲ剃り市場なんていうもう新規参入もイノベーションのしようがないようなところで、いきなりこうして新興企業が頭角を現してくるのを見るのは気持ちいいですね。

というわけで、当分Harry's を応援することにしました。

頑張れ Harry's!



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