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Brighture English Academy 代表。趣味はウクレレとかハイキングとかDIYとか旅行などなど。在米20年。シリコンバレーに住みつつ、日本とアメリカとフィリピンで会社経営しています。最近は英語教育がライフワークになりつつある。

2011年2月27日日曜日

アメリカでの電子書籍覇権争い

以下読売新聞からの抜粋ですが...

紙の本を裁断してスキャナーで読み取り、自前で電子書籍化する「自炊」の代行業者が急増しており、主要な出版社でつくる日本書籍出版協会(書協)は、著作権法違反の疑いがあるとして、近く各業者に警告文を送る方針を決めた。

また、代行業者に依頼して電子化することは違法であると読者に注意喚起する文言を、本の奥付に表記するよう会員の出版社に文書で要請した。

客が持ち込んだ本を1冊100円前後の低料金で電子化する自炊代行業者は昨年のiPad(アイパッド)発売以来増え続けており、書協が把握するだけで約60もあるという。また、店内にある裁断機やスキャナーを使い、客が自ら電子化する新手の業者も現れている。

著作権法では、個人が自分で使用することを目的とした私的複製は認められているが、自炊代行では複製者と使用者が異なるため、書協は同法違反の疑いが強いと非難している。
(2011年2月26日14時45分 読売新聞)

まったくどうして日本の既得権益層はこうもバカなんでしょうね??

自分で自分の首を絞めています。

自分たちでとっとと電子書籍を売れば、個人が自分で「自炊」なんてしないのに。

一方アメリカでは電子書籍が急速に普及し始めています。

昨日は電子書籍に乗り遅れて大型書店Bordersの倒産について書きましたが、もうひとつの大型書籍店Barnes & Noble もかなり苦戦を強いられています。この会社の第三期の売り上げは伸びたそうですが、純益は25%も落ちたってことした。ただこの会社はNook という新しい電子書籍の端末を販売しており、売り上げの軸足を急速に実店舗からこちらに移しつつあります。私はこの会社、電子書籍への移行を乗り切ると思います。

Nook ってこんなのです。





アメリカでの電子書籍戦争はiPad, Kindle, Nook の三つ巴の様相を呈してきました。またそこにダークホースとしてAndroid の端末が入ってきそうです。

そんなわけでアメリカは電子書籍覇権戦争ですが、日本は「自炊」本の取り締まりです。

一体どこの後進国ですか?

ったく...

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2 件のコメント:

釣本直紀 さんのコメント...

「自炊」の代行業者、の中には訴えられても仕方の無い自炊代行業者も有るんですよ。
店舗に裁断済みの漫画を用意して客にスキャナーで電子化させ、店舗にスキャン料は入るものの著作権者には1円も入らないという業者には漫画家からも強い反発が出ています。

日本で電子書籍が広まらない事はもどかしく思いますが、漫画の見開きがフルカラーで満足な大きさと画質で読める、軽くて安価な端末が普及しない限りは難しいのではないでしょうか。


>落ちたってことした
「落ちたってことでした」の書き間違いですか?

まつひろ / Matsuhiro さんのコメント...

釣本直紀さん、

>「落ちたってことでした」の書き間違いですか?

そうです。ご指摘ありがとうございます。直します。

>「自炊」の代行業者、の中には訴えられても仕方の無い自炊代行業者も有るんですよ。

そりゃそうでしょう。しかし出版社がもっと早く電子出版に乗り出せば、そもそも自炊なんていう商売が成り立たないでしょう。そう考えてみると、自炊業者を取り締まる以前にやるべきことが大いにあると思いますね。

マンガをフルカラーでとのことですが、ジャンプやマガジンなどの少年誌はカラーはほんの数ページで、あとはすべて白黒であることを考えれば、カラーの見開きは絶対必要条件ではないと思います。また英語圏では日本で少年誌が出たその日のうちに英語化して公開してしまう違法サイトが複数あり、膨大な読者を集めています。いずれも見開きはサポートしていません。こうした潜在的な読者も、積極的に電子化を進めれば取り込める層でしょう。