私は10年以上前に日本で働いていたときに「ローカリゼーション」という仕事をしていたことがあります。
ローカリゼーションというのは「地域化」というような意味ですが、まあ要するに製品の日本語化というか日本向けに地域化するような仕事をしていた訳です。
このローカリゼーションという仕事はソフトウェアの英語表記を日本語にしたり、日本語の文字列を処理できるようにソフトを書き直したり、マニュアルを翻訳したり、また日本で発売許可が取れるように通信機器の認可を受けたりとか、リサイクル基準を満たしたりとか色々とあります。
私がやっていたのはソフトウェアのローカリゼーションで、仕事の7割ぐらいが翻訳作業、3割ぐらいがソフトウェアの改修でした。
中でも翻訳はほんとうに力仕事で、ひたすら翻訳し続けるしかない異常につまらない作業です。でも間違えるとけっこう話題にされちまうので楽じゃありません。
こうした仕事をしていると迷訳、珍訳にもかなり出くわしますし、タイプミスなどにより自分でもとんでもない翻訳をしてしまったりということが起きます。
思い出に残る迷訳、珍訳をいくつか紹介しましょう。
pop up menu →飛び出しメニュー
ビックリ箱じゃないんだからさ...
pull down menu →引き出しメニュー
机の引き出しじゃないんだからさ...
オンラインソフトで
Stay Connected → 居残り
居残り!!居残りって!!学校かよ!なんか悪いことでもしたのかよ?
そして
key Chain Access →鍵束
鍵束って... あんた明治時代の人ですか... と小1時間問いつめたいぐらいの迷訳です。
この「居残り」、「鍵束」は伝説の迷訳として未だに語り草になっています。
伝説を残すのもいいですが、程々にしておいた方がいいかもしれません。
伝説を残すのもいいですが、程々にしておいた方がいいかもしれません。
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