先週1週間は日本に帰国していたのですが、地震よりも放射能よりもなによりも驚いたのが老人の数です。
一体どこからあんなに湧いてきたのかと思うほど街に老人がいました。スーツケースを持っていたんでエレベータを利用する事が多かったのですが、どこの駅のエレベータ乗り場も老人が列を成していました。
なんというか老人の数がある臨界点を越えたというかそんな感じがしたほどでした。
色々な所で識者が声を上げているので皆さんご存知だと思いますが、団塊の世代が現在ぞくぞく退職中です。向こう2年ほどの間にかれらはすべて年金生活者となります。この世代、エネルギッシュな方が多い世代なので、一度退職した後も再び就職されている方も多いようですが、向こう数年のうちにはこの世代はほぼ全員年金生活者となるでしょう。
さてこの退職した方達が典型的なシニアルックに身を固めて昼間の時間帯に街を闊歩し始めたために老人の姿が急に目に付いたのでしょう。何故かカップルでお出かけなさっている方が多く、奥様に手を引かれている男性の方を何人もお見かけしました。
さてこの年金生活者の皆様、当たり前ですが金を使いません。人生80年時代に突入した今、65歳から死ぬまでの長い年月を考えれば金を使わないのは当たり前です。また歳をとればとるほど病気がちになります。介護施設の絶対的な不足などを考えれば、将来に備え金を備蓄するのはさほど不思議ではありません。私が老人でも金を使わないでしょう。
これって大問題です。
2015年には4人に1人が高齢者になるって統計局のホームページに出ています。
4人に1人は金を稼ぎもしないし、使いもしないんです。
でも金を使わないと経済って廻りません。
私は以前、「まあ高齢者が死ねば若い層に財産の移転が起きるから、みんな金使うようになるんじゃネエの?」とか考えていたんですが、そんな事は起きません。
何故かって?だって平均寿命が男性が79.59歳、女性が86.44歳ですよ。ってことは遺産を相続する息子や娘たちももう定年目前とかですから、老人から老人に財産が移転してしまい、その金はまた死蔵されてしまいます。うちの母親だってピンピンしてます。多分彼女の遺産が私の懐に入る頃には私は60台の後半になっているでしょう。
ですのでなにか生前贈与が極めて盛んになるような方法を考えないと、今後40年ぐらいは景気が回復するような事は間違ってもないでしょう。
私は経済学者でもなんでないので国の政策はよく分かりませんが、社会保障費を減らす事と若者への財産の移転は早々に明日にでもなにかした方がいいんじゃないか、ぐらいは思いつきます。
さて次に、この日本の高齢危機に今の若者〜中年までぐらいの人達がどうやって自己防衛出来るのか個人の視点で考えてみたいと思います。
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