人口が減っているんですから仕方がありません。2004年から人口の減少が始まりした。2010年には初めて10万人以上も人口が減ったんですが、2011年は震災の影響などもありなんと人口が20万人も減ってしまいました。20万人っていったらちょっとした地方都市が消滅したぐらいの減り方です。
2045年ぐらいには1億人を切るという予測もあります。日本の人口が1億を越えたのって1960年代の後半ぐらいでしたら、いまから40年以上前の水準に戻るわけです。1960年代は日本中子供だらけでしたが、2045年の日本は老人だらけになります。
それだけじゃありません。実は生産に従事する人口、もう人口の半分を切ってるんです。もう減る一方なんです。2011年7月24日付けの日経新聞にこんな記事があります。
「働き手」人口の半分切る 空洞化に拍車も :日本経済新聞
少子高齢化を背景に労働力の減少が加速している。会社員や自営業、職探し中の人を合計した「労働力人口」は2010年に6241万人となり、5年前に比 べて4.6%減った。総人口に占める割合は48.7%と25年ぶりに5割を下回った。若年世代の人口が減っているためだ。この傾向が続けば技術継承が滞 り、国内製造業の海外移転に拍車をかけかねない。社会保障の担い手もさらに手薄になる。
まったくシャレにもなりゃしません。
日本企業もドンドン日本に見切りつけはじめてます。2010年には「パナソニック採用の8割が外国人」というニュースが日本を駆け巡りました。パナソニックは、10年度新卒採用1250人のうち750人を海外で外国人を採用する「グローバル採用枠」当てた上、11年度には新卒採用1390人のうち海外採用を1100人にしたそうです。「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングも2012年の新卒採用1300人のうち8割にあたる1050人もの外国人を採用。楽天、ローソン、NEC、日立なども外国人比率を劇的に上げつつあります。この流れは今後ますます加速することはあってももう元に戻ることはないでしょう。
なんでこれらの会社はこんなことしてるんでしょう?
それは日本というパイはもう大きくならないからです。大きくならないどころか小さくなっていきます。
ですから小さいパイの奪い合いをするよりは新興国に出ていってパイを大きくしようじゃないか、って訳ですね。勇気もありますし、正しい決断だと思います。
もはや日本から出て行くのは製造などの肉体労働だけじゃありません。頭脳労働もみんな出て行くんです。
英語すらロクに喋れない日本人がインドやら中国やらブラジルやらロシアなどの新興国のニーズをくみ取り、ビジネスプランを作り、売り上げを伸ばすなんてできるわけありませんから、当然マネージメントも企画も営業もすべて現地調達になるしょう。
そして将来のあなたの上司はインド人や中国人やフィリピン人などになるでしょう。
こんな時代を生き抜いていくにはいくつか方法があると思います。
ひとつはこれらの外国人と競うことです。英語や現地語を憶え、現地での生活にも順応し、強く生きてゆくのです。
これはこれで挑戦しがいのある素晴らしい生き方だと思います。見識も広まりますし、日本という枠に囚われずに生きていくのは実りの多い素晴らしい人生の過ごし方だと思います。それに東南アジアの人々にできることが日本人にできない道理はないんです。
しかし私が考えるに、もうひとつの生き方があります。それは自分なりのパイを見つけて、それを大きくするという方向です。
自分で仕事を見つけてきて、自分で育て、自分でやる。
そんな生活です。
自営なり起業ですね。
海外で起業してもよいでしょうし、日本でしてもよいでしょう。
えっ、無理だって?
そんなことはありません。
私、アメリカで法人を興しましたが、日本で興すより楽でした。
また日本にいるまま、自宅でできる仕事から始めるのもよいでしょう。
日本でひとつだけ大きくなり続けるパイ、それは老人人口です。
だから日本でやるなら老人相手の商売でしょう。
老人は財布のヒモを緩めないって?
そんなことないと思います。
老人だってパソコンを買う時代ですし、旅行なんて老人ばかり。街にはこぎれいな身なりをした老人が沢山います。
この市場をどうやって開拓するか。
それが考えどころですね。
自分がお父さんやお母さんにしてあげたいこと、それをそのまま商売にすればいいんじゃないかと思います。
スティーブ・ジョブスも「自分たちが欲しいものを作っただけだ」と言ってたそうですから、おんなじアプローチですね。
さて。歳ゆく親たちに何をしてあげたいのか、そこから考えましょうか。
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1 件のコメント:
家計簿にらんでどうしようと思っていた後に読みました。削るだけじゃなくて広げなくちゃ。前向きな記事、元気がでます。
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