2010年10月29日金曜日

マシュマロ・テスト

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マシュマロ・テストってご存知ですか?

1960年代に、当時スタンフォード大学の教授だったミッシェル・ウォルター教授は、子供の忍耐力をテストすることを考え付き、後に非常に有名になる通称「マシュマロ・テスト」を実施しました。被験者は4歳児の子ども達。待つ力というのは4歳ぐらいから顕著に見受けられるのだそうです。

実験の概要は次の通りです。

他に(絵、テレビなどの)刺激がない部屋に子供を連れてきて、お皿の上にマシュマロをひとつ差し出し、「ちょっと用事があるから部屋を出るけど、もし戻る待て待てたらマシュマロを二つあげるわ。今食べちゃってもいいよ。でも戻る前に食べちゃったら食べられるのはひとつだけよ。」と被験者の子供に言い聞かせ部屋を出て行きます。そして子供を15分待たせたそうです。

平均の待てた時間は7分で、およそ30%の子供が15分間待つことに成功したそうです。待てなかった子はおよそ3分以内に食べてしまったそうです。

この実験が面白くなるのはここから数年後です。

この教授の娘も被験者の一人だったのだそうですが、子供が10歳頃の頃、何の気なしに被験者だった他の子供たちの最近の様子を尋ねると「誰それは勉強できるよ。誰それは人気者。でも誰それはいじめっ子だよ。」などなどと被験者の最近の様子を教えてくれたのだそうです。その話を聞いていると、教授は15分待てた子は成績もよく人気者だったりすることに気付いたそうです。驚いた教授はその後本格的にその子どもたちの追跡調査を始めました。

やがて子ども達はティーンになり大学を卒業し、就職し、結婚していきました。被験者の子ども達は現在40代の半ばだそうです。

追跡調査の結果は驚くべきものでした。

2つめのマシュマロを待てた子は30秒しか待てなかった子と比べてS.A.T.(大学進学適性試験)のスコアに210点もの開きがあったそうです。また長く待てた子は大学進学率、また大学院進学率も高かったそうです。また待てた子は40代になった現在、社会的地位も高いそうです。それに対して待てなかった子は肥満度も高く、中には薬物やアルコール依存で苦労した人も見受けられたそうです。

では一体何がマシュマロを待てる子と待てない子を分けたのでしょう?

マシュマロを待てた子は気を紛らわすのが上手かったそうです。例えば目を覆ったり、机の下でかくれんぼをしたり、歌を歌ったり、机を蹴っ飛ばしたりして上手く気を紛らわせたそうです。中にはマシュマロは雲なんだと空想したりしてうまく待てた子もいるそうです。

考えてみると宿題をやったりするのも同じようなところがありますね。見たいテレビを我慢して宿題を先にやったり将来を考えて受験勉強をできたりするとか... 私はこういうの苦手でした。

しかしですね、わずか4歳の時にマシュマロを待てるかどうかで将来が決まるなんて言われちゃなんだか実も蓋もないような気がします。

さてこの自制心ですが、先天的なものなのでしょうか?それとも後天的なものなのでしょうか?

この研究者によるとですね、自制心は発露はおよそ生後19ヶ月程度から見受けられるそうです。19ヶ月ってたった1歳半ですよ!!たとえば託児所に預けられたときなどに泣き続ける子と、おもちゃで遊んだりして不安をうまく紛らわすことができる子供がいる、といった違いがあるそうです。同じ子ども達にマシュマロ・テストを実施すると、すぐに泣いていた子はすぐにマシュマロを食べてしまうそうです。

ここまで聞くとね、なんだか生まれつきな気がしてしまいますが、「報酬を先延ばしにして受け取る」訓練をちょっとするとこうしたテストの結果は驚くほど改善するそうです。ようするに自分の気分を上手く紛らわしてコントロールする訓練ですね。

こう思うとですね、昨今の「自分の気持ちが一番大事」みたいな風潮は極めて間違っていると言わざるを得ない気がします。4歳の子供は自制して自分を訓練するなんて出来ないんですから、こうしたことを教えるのは周囲の大人の責任なんでしょう。

最後はマシュマロテストのビデオです。かわいい〜です。是非ご覧あれ。

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