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Brighture English Academy 代表。趣味はウクレレとかハイキングとかDIYとか旅行などなど。在米20年。シリコンバレーに住みつつ、日本とアメリカとフィリピンで会社経営しています。最近は英語教育がライフワークになりつつある。

2010年1月27日水曜日

サイバーテロと戦う人

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日本でもサイバーテロやネット犯罪がしばしば話題になりますが、実際年を追うごとにサイバーテロやネット犯罪は増える一方です。

そして一個人によるネット犯罪よりも、むしろ犯罪組織による金融機関や政府に対するサイバーテロが急増中なんだそうです。

サイバーテロはこんな具合に行われます。

まずネットを徘徊してセキュリティが甘いコンピューターを見つけるソフトを開発し、それを走らせます。

するとその徘徊ソフトが世界中のセキュリティの甘いコンピュータを見つけ、そこに「ボッド」と呼ばれる、サイバー攻撃を実際に行うためのウイルスのようなソフトが産みつけます。よく「ウィンドウズに脆弱性を発見」などとニュースなりますが、犯罪組織はこうした脆弱性を利用して、実際のサイバー攻撃を行うためのソフト(ボッド)を産みつけるんです。

やがて数万台、数十万台のコンピューターにボッドが産みつけられます。

産みつけられたボッドはじっと静かに指令を待っています。

そしてある日指令がくると特定のコンピューターへのアクセスを一斉に開始します。

サイバー攻撃とは、例えばある日突然、銀行に何の用事もない人が数十万人押し寄せるようなものなのです。

あっという間に銀行が業務ができなくなってしまいます。

何十万というコンピューターからアクセスを受けたウェブサイトはたちまちダウンしてしまい、本当に用事のあるお客さんはアクセスできなくなってしまうんです。

なんでこんなことをするかって?

こんな具合らしいです。

例えばある日金融機関にメールが送られてきて

「今から24時間以内に10万ドルをカクカクシカジカの口座に振り込まないと、御社のウェブサイトを攻撃します。」

などとなるらしいです。

そしてそれを無視すると本当に攻撃されてアウトです。

払えば払ったで味を占めた犯罪組織が同じような犯罪を繰り返す訳です。

まったく困ったもんです。


ところがですね、こうした犯罪組織に立ち向かう人たちもいる訳です。

Barrett Lyonというまだ31歳の男がいます。

この人、天才ハッカーで、わずか13歳のときにAOL のドメインを消去してしまったことで一躍名を知られました。

中学校に行っている間にFBI が家に来ててビックリしたなんて言う恐るべきエピソードの持ち主です。

この青年、多くの企業のサイトの防衛を何度となく行い、FBIの捜査にも協力し、ロシア人の犯罪組織を検挙に結びつけた天才です。

このBarrett Lyon氏、現在は3Crowdというベンチャー企業の創業社長です。この会社、サイバーテロから顧客のウェブサイトを守ってくれる会社です。

こんな会社、きっとこれから儲かるんでしょうねえ〜。

皆さんもコンピューターに脆弱性がないよう、ちゃんとパッチをインストールして、常にソフトウェアやOS を最新の状態に保っておきましょう。

さもないとね、あなたの家のコンピューターにもボッドが住み着いてしまうかもしれません。



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