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Brighture English Academy 代表。趣味はウクレレとかハイキングとかDIYとか旅行などなど。在米20年。シリコンバレーに住みつつ、日本とアメリカとフィリピンで会社経営しています。最近は英語教育がライフワークになりつつある。

2010年2月23日火曜日

クレジットカード狂想曲

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アメリカでは明日から新しい連邦法が発布されます。

クレジットカード規制法です。

ご存知の通りアメリカでは多重債務者がゴロゴロしており、不況も相まって自己破産者も急増中です。

特にクレジットカード、みんな数枚持ってて、限度額いっぱいまで使って、最小限度だけ払って買い物を続ける、なんていうのが不況になるまでの一般的な使われ方でした。

金融機関もまあ完全に払ってもらうことなんか鼻っから期待しておらず、いかにお客を買い物中毒にするかに力点を置いたビジネスをずっと続けてきました。クレジットカードの会員になるのにメンバー料金なんて取られません。金融機関にしたって、冷静に考えれば半永久的に金利を払ってもらう方がよほど儲かる訳です。

ところがですね、不況がすべてを変えてしまいました。

みんな財布の紐が固くなったんです。

そしたらみんながクレジットカード会社を使わなくなり、みんなが債務も払うようになってしまったため、困った金融機関らは暴挙に出ました。

クレジットカードの金利を前触れもなく10%以上もあげるようなことを始めたんです。

すると今までギリギリで生活していた人たちが立ち行かなくなってしまい、怒った庶民は政治活動を始め、急遽「クレジットカード規制法」が制定されたわけです。

この法律の骨子ですが:

- なんの条件もなく金利を上げてはいけない
上記の通り、金融機関の一方的な都合で金利を上げることがまかり通っていました。これでそれもおしまいです。

- 支払日を一定にする
支払い期限が一定でなかったため。支払い期限を誤って過ぎてしまい、延滞料金を取られてしまうケースが多々ありました。

- オンライン支払い、電話での支払いなど、支払いの方法に応じて手数料を取ってはならない
これも儲けの手口ですね。年寄りなんかでオンラインがよく分からない人たちは、泣く泣く電話で支払いをして手数料を払っていたんです。

- 契約内容が変わる場合には45日前に書面で通知しなければならない。
まったくね、どこの世の中にどちらか一方の都合で内容を変えられる契約があるんでしょう?まったくおかしな話です。

- 21歳以下の人にクレジットカードを発行する場合には保護者のサインを必要とする。また大学のキャンパスから1000フィート(およそ300メートル)以内で、クレジットカードを作ったらピザがタダで食べ放題などのキャンペーンをやってはいけない。
まったくあくどい話で、また知恵のない大学生を食べ物で釣ってクレジットカードを作らせ、借金漬けにしようって訳です。まったく今までこんなのがOK だったのが信じられないような話です。

実はこの法律、アメリカの消費パターンを大きく変えるんじゃないかって気がしています。

今後の影響、要ウオッチです。

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