Malcolm Gladwell(マルコム・グラッドウェル)っていう学者がいるんですが、この人の「Outliers」っていう本、なかなか面白いです。
この人、才能を持って生まれたものが天才になるわけではなく、天才は作られるのだと主張しています。
そして人がまず何事かにおいてある一定のレベルに達するまでの時間を1万時間としています。
大人が1年間に働くのがおよそ2000時間。ですので、たとえばエンジニアになったとして一人前のエンジニアになるのには5年ほどかかるってわけです。
そして世の中で「天才」と称される人達はこの1万時間のノルマを若い時に達成しているというわけです。
例えばBill Gates。彼は高校時代、近所の医大のコンピュータルームが夜間無人である事を知り、高校時代の4年間、毎日午前1時から午前5時までの4時間、ここに通いつめたそうです。
パーソナルコンピュータなどが存在しなかった時代に4時間x5年間を費やしたわけですから、この1万時間のハードルを高校卒業頃には突破したんだと思います。
私は人を採用する時に転職を繰り返した人でも採用しましたが、大半の人は転職と言いつつ同じ職種で会社を変わっているだけだったのでそれを経験値として判断し採用してきましたしそれで正しい判断だったと自負しています。
ところがたまに、本当に転職してしまう人がいます。
結局根気がないのか「好き」が足りないのか。
営業職をやっていたらデザイナーになり、次はエンジニア、などと本当に職種をコロコロを変えてしまう人はそれなりにかなり器用な人が多いですが、たいていどれも中途半端でどうにも使い物になりません。
しかし若い頃から1万時間を突破できる人はいろんな意味で幸運だと思います。
若いうちに「好き」なことを見つけられる幸運。
それに没頭することをサポートしてくれる周囲の環境。
才能は作られるとはいえ、やはり本人の意思プラス、さまざまなサポートと運が重ならないと、なかなか開花しないのかも知れません。
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