先日、”It's Kind of a Funny Story”という映画を観たんですが、非常に印象に残る映画でした。
で、この映画、同タイトルのベストセラーの本が映画化されたものなので、本のほうも読んでみました。
ん〜。面白かった。
クレッグという少年が、ニューヨークで最難関のエリート高校に進学するところからストリーが始まります。
中学では群を抜いた秀才だった彼も、この秀才の中の秀才が集まる学校の中では凡人になってしまうのです。
そして親友のアーロンはロクに勉強もせずにマリファナばかり吸っているのに好成績を維持する上に、主人公が好きだった女の子と一線を越えて付き合いだします。
友達に置いてけぼりを喰らう焦り、学校についていけない焦り、両親の期待を裏切ってしまう罪悪感などから鬱病を患い、また拒食症にもなってしまい、ある日自殺しようと決意します。そしてひょんなことから自殺ホットラインに電話し、その日のうちに精神病院に収容されてしまいます。
私もアップル時代に管理職になり、段々出世するにつれて、周りはアイビーリーグの大学院をトップの成績で出たような奴らとばかりとなり、プレッシャーでアップアップした経験があったので、なんだか身につまされるような内容でした。また、当時ごく親しかった友人がプレッシャーで壊れてしまい、精神病院に収容され、毎日のようにお見舞いに行っていたので、主人公が収容された後の体験と、友人のお見舞いに行った時の体験がオーバーラップし、非常に興味深かったです...というかほとんどデジャブーのような感じさえしました。
この小説を書いた作家も精神病棟に収容された事があるそうで、当然ながら細かいディテールにまでリアリティに溢れています。
これも先日紹介した「ウォールフラワー」と同様、青春の成長物語です。実によく書けた作品ですし、英語も平易ですので、英語の学習に読んでみたい方にも強くお勧めします。
そうそう、映画はけっこう小説とストーリーが異なっていました。が、これはこれで非常に良かったです。
映画のほうも超お勧めです。
しかし現代って日米問わず病んでますな... 高校生さえもが麻薬や坑鬱剤やらを飲み、日々を喘ぐように生きています。どうしてこんな生きにくいのか... なかなか考えさせられる映画/小説です。
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