海外に移住する人、増え続けています。
2012年の10月1日の時点で、海外在留邦人の数はなんと1,18万人にも達しています。およそ100人に1人が海外に居住する時代となったのです。118万人というと広島市の117万人とほぼ同等です。広島市の住人が丸ごと全員海外に移ってしまった、と考えてみるとその規模がなんとなくお分かり頂けるかもしれません。
震災をキッカケに移住を決意した人も多いのではないでしょうか? 2011年から2012年の1年間で移住者が4万人近く増えているのです。では移住先はどこなのでしょか? 一番伸びているのはアジアで、6パーセント以上もの増加です。
少子高齢化や人口減少に伴い、日本市場は縮小する一方ですから、この移住ラッシュも別段不思議ではないでしょう。現在海外移住を考えている人は沢山いるでしょうし、おそらく今後もずっと増え続けるでしょう。
海外移住と言えばまず「語学力」を思い浮かべる人も多いのではないかと思います。私自身もそうでしたし、なにはともあれ言葉ができないことにはどうしようもないのは厳然たる事実です。
でも海外移住ってもっと「総力戦」なんです。持てるチカラをすべて出さないと、海外で己の活路を拓いていくことはできません。仕事、子育て、子どもの教育、老後の準備……。住み慣れた日本でやったって大変なことを海外でやるのですから、総力を出さないとなかなかウマいこと行くはずないのです。
ですから海外を志すのならば、一度自分のスキルの棚卸してみることを強くお勧めします。敵を知り己を知るものは百戦危うからず、です。己を知らなくては努力するポイントさえ分かりません。自分の売りになるスキルはなんなんだろうか? 新しい環境に対応できるのだろうか? こうした問いかけに真摯に、そして客観的に応えていく必要があります。
体力、精神力。語学力、技能、環境適応能力。日本食がないとダメな人なのか? 友達を作るのは得意か? 自分の持つ「総力」を棚卸しして、どんなスキルを組み合わせれば、どんなところに移住や転職が可能なのか、あるいはどんなところを強化すればいいのか、段々と見えてくるのではないかと思います。
具体的なスキルの掛け合わせや移住先を詳しく説明してくれるのが。大石哲之氏と森山たつを氏共著の「普通のサラリーマンのためのグローバル転職ガイド」です。(著者さま、ならびに出版社のみなさま、献本御礼申し上げます)
この本の良いところ、それは移住先の選択肢を地域別、仕事の種類別、あるいはスキルのレベルに応じて提示してくれる点です。具体的な移住先がまだ決まっていない方は、本書を読んだ上でトコトン情報収集したうえで、実際に行ってみることを強くお勧めします。特に家族持ちの方は家族連れで現地に行ってみることをお勧めします。私も移住の際にはそうしましたし、家族連れで下見して本当に良かったと思っています。
現在海外移住を漠然と考えている方にはぜひ読んでほしい一冊です。漠然としていたイメージにはっきりとした色彩が付いていくでしょう。現地での生活部分には踏み込んでいませんが、海外転職のイメージはそうとう具体的にハッキリと湧くでしょう。良心的な海外転職ガイドです。お勧めします。
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1 件のコメント:
こんにちは、はじめまして。立て続けに御著書を拝読致しました。色々と参考にさせて頂くと共に、15年来のAppleファンとしてとても楽しい時間でした。ブログも楽しみにしております。
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