自分の半径3メートルくらいの話で申し訳ないのだけれども、今年78歳になる母親は週3回、毎回1キロプールで泳いでて40代後半のオレより運動している。スポーツクラブも老人が沢山いると言う。去年iPadを買ってあげたら楽勝で使いこなしてホテルや鉄道もネットで予約。あちこち旅行にいそしんでいる。
義理の母だってもう70歳なのに、どう見てもやっと60くらいにしか見えないし、こちらもまた元気に遊び歩いていて、アメリカに遊びにくると一人でほっつき歩いて美容院を見つけ、髪の毛まで切ってきてしまう。冒険心も十分。
日本に帰ると、電車の中は若々しい老人でいっぱいなのだ。
オレたちはもっと若い老人になる
オレは今47歳で、眼はそれなりに老眼だけど、自分の父親が47歳だった時と比べると、客観的に考えても多分そうとう若いと思う。週末も20キロほどハイキングしてきた。定期的にジムに通い、腹筋がうっすらと割れ、学生時代のジーンズがまだそのまますっぽりと履ける。
これは自分だけのことではなくて、今の中年は太っている人が少ない。女性だって若々しい。自分の両親が40代の半ばだった頃の写真を見ると、現在自分の周りにいる50代の半ばくらいに見える。多分オレたちの世代は親の世代よりも肉体年齢が10歳くらい若いと思う。(えっ、精神年齢も10歳幼いですかそうですかそりゃどうも)
伸びる寿命
これは何を意味するのか?それはさらなる寿命の延長だろう。親の代の寿命は80歳半ばから後半だが、オレたちはけっこう高い確率で100歳ぐらいまで生きてしまうかも知れない。でもねえ……。困った問題は結構ある。例えば新築で家を建てる。木造の建築耐用年数は30年。でも40歳で建てても、70歳の時に耐用年数がきてしまう。その先まだ30年寿命があるってけっこう厄介だよね。
オマケに定年を延長しようとか、年金の支給年齢を65歳、あるいは70歳に引き上げようかとか。つまり20歳で就職したら50年働かなくちゃならない。50年も働きたいかな?
年金のことを差し置いても、仮に100まで生きたら自分の介護するはずの息子や娘が70歳とか普通にあり得るわけで、なかなか難しい問題。それに子どもいない人増えてるから、自分1人ぼっちで100歳とかね。
じゃあどうする?
じゃあどうしたらいいのかな?って考えて自分なりに達した結論が、あまり先のことを考えすぎず、10年単位ぐらいを一区切りにして考えていこうってこと。人間の想像力が働くのってせいぜい10年先ぐらいまでだし、これだけ移り変わりが激しい時代だと10年先ですらどうなるか分かったもんじゃない。長くても10年1サイクルぐらいで人生を見直し、その時々に住みたいところに住み、就きたい職業に付き、新しいことにチャレンジしていけばいいや、って。気が付いたら23で就職してから47歳の今までに、会社を4回変わり、引っ越しは9回。24年でこれだから、2年7ヶ月に一度は引っ越しし、6年に一回は転職している計算。
てなことを考えていたところ、ちょうど読んだのがちきりんさんの「未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる」でした。
著者も割の俺と似たような経歴で似たような考え方の持ち主(と思う)。ちきりんさんは「まとめる力」が高くて、社会が激変していく中をどうやってワクワク生き抜いていけばいいのか、とっても上手にまとめてありました。
いまアラフォーで先を悩んでいる人やまだ20代で就職したばかりの人も、是非読んでみるべき一冊って気がします。おすすめです。
1 件のコメント:
私は医療関係者で、話すと結構バカにされるのですが、
遠い将来を見た時に、介護はかなりの部分をロボットが担うようになると思っています。
人間が世話をしなければならないというのは過去の遺物になるのではないでしょうか。
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