読売新聞で面白い記事を見つけました。
存在重要「怠けアリ」…「働きアリ」だけだと集団破滅
なんでも「怠けるアリ」も重要な機能を果たしているんだそうです。このロジック、さっぱり意味が分かんないんですが、それよりも気になったのがこの一節です。
長谷川さんらは、日本全国にいる「シワクシケアリ」の八つの集団に、1匹ずつ印をつけて幼虫の世話、巣の修復など集団に貢献する「仕事」をどのくらいこなしたか、1か月間行動を観察。そのうち「よく働くアリ」「ほとんど働かないアリ」を取り出して、それぞれの集団を作り直した。その結果、どちらも元の集団同様「よく働くアリ」「ほとんど働かないアリ」に、ほぼ同じ割合で分かれた。
これは人間にも当てはまるんでしょうか?たとえばニートや引きこもりを集めて集団を作ったら、そこなかから「よく働く人間」と「ほとんど働かない人間」に分かれるんでしょうか?
またこの記事を額面通りに受けるならば、ニートや引きこもりの存在も重要な機能を果たしていることになります。
いったいどんな重要な役割??
しかしどうも信じられないのでいろいろとググってみたら、この元ネタらしい記事を見つけたんですが...
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jes2/NL/NL43_web.pdf
... なんか読売新聞と違うんです。
「さらに,「働き者」「怠け者」をそれぞれ取り除いたコロニーで,残された個体の労働パターンがどのように変化するかを調べたが,働かないものは働かないままであり,働き者を失ったコロニーで不足する労働を補ったのは次に働いていた個体であった。
これによると、働き者を取り除いたら次に働く奴が頑張ったって話になっていて、怠け者だけを集めたらどうなったなんてどこにも書いてありません。どうやら
怠け者はどうなっても怠け者のまま
のようです。
で、研究者の長谷川助教授も、「これにはなんか意味があるんだろうか?」と考え中なようです。
でもね、働き者だと思っていたアリさんも実はけっこう怠け者でした、ていうだけでもなんかホッとします。
長谷川先生、次は人間で実験してください。
ぜひお願いします。
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