みなさんは「外資系企業」と聞いてどんな印象を抱くでしょうか?
なんか厳しそう。
給料が良さそう。
オフィスがキレイ。
突然クビになる。
……。
……。
きっとさまざまなイメージを持っているのではないかと思います。
どれもそれなりに正しいと言えますし、正しくないとも言えます。
外資系の企業に勤める人は日本の人口のわずか1パーセントだそうですから、実態がよくわからないのも無理がありません。私自身も実際に勤めてみるまではイメージだけが先行している謎の組織といった印象だったのです。
さて、今年の5月のある日、佐藤千恵さんという方からメールをいただきました。
佐藤さんはかつてNHKでディレクターをいらした方で、ご自身も外資系歴10年といった方です。そんな彼女、外資系企業について本を執筆中ということで私への取材の依頼だったのです。
そこで私がまだアップルジャパンに勤めていた頃の印象を中心にお話させて頂きました。
さてそして先月、遂に出版に至ったということで佐藤さまよりご献本頂きました。この場をかりて御礼申し上げます。
早速読んでみましたが……。面白い!
著者の佐藤さん、私の他にも非常に多くの外資系企業関係者にインタビューを重ねており、外資系企業の実態を多角的に浮き彫りにした一冊です。
私自身もアップル以外は特に外資系企業を知っていわけではありませんから、「へえ〜」とおもしろおかしく、それでいて実に興味深いエピソードが引っ張られて、あっという間に読んでしまいました。
一番腑に落ちたのは、外資系日本法人の多くは、本社の「植民地」であるという件。実に的を得ています。往々にして外資系企業には決定権や裁量権がほとんどありません。すべて本社に決められ、いちいち本社にお伺いを立てないと何一つ出来なかったりします。
外資系企業に勤めてみたい方には面接のやり取りなどや勤務の実態、職場のカルチャーを知る上で非常に得ることの多い一冊になるのではないかと思います。
日本企業も明日はどうなるのか分からない今日、転職を視野に入れている方にもおすすめです。
また単なる野次馬根性で読んでも相当面白い一冊です。
ぜひお勧めします。
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