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- 松井博
- Brighture English Academy 代表。趣味はウクレレとかハイキングとかDIYとか旅行などなど。在米20年。シリコンバレーに住みつつ、日本とアメリカとフィリピンで会社経営しています。最近は英語教育がライフワークになりつつある。
2010年8月16日月曜日
7歳で乳房が膨らんでしまう... 何故?
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最近アメリカで、米シンシナティ子供病院(Cincinnati Children's Hospital)の研究チームが行った女の子の発育に関するニュースが話題になっています。
なんと驚いたことに、7歳までに乳房が膨らんだ女の子が、黒人ではほぼ4人に1人の23.4%、ヒスパニック系では14.9%、白人では10.4%もいたそうです。さらに7歳までに陰毛が生えた子は、黒人は20%、ヒスパニック系と白人はそれぞれ約6.5%だったそうです。
7歳って小学校2年生とかですよ。それで乳房が膨らんだり陰毛が生えたりした日には親はどうやって説明すればいいんでしょう?難しい問題です。
ほぼ10年前の1997年に行われた同様の調査では、7歳までに乳房が膨らんだ子は黒人で約15%、白人で5%でした。したがって少女の早熟傾向が更に顕著になっていることが浮き彫りになったわけです。
特に驚いたのが白人の子の変化です。前回5%だったものが10.4%なわけですから10年で倍ってわけです。
何が思春期の始まりを誘発するかについてはよくわかっていないそうです。研究チームは、今後聞き取り調査の他に血液検査や尿検査なども交え、環境、ストレス、食生活や環境ホルモンとのさまざまな原因と思われる因子との関係を探っていくそうです。
私が耳にしたラジオ討論番組ではこの研究者2名が実際にラジオの視聴者からの質問に答える形式になっており非常に興味深かったです。
私はまったく知らなかったのですが、環境が変わることで思春期が早まってしまうこともあるそうです。例えば母親の再婚などで父親が変わるなどすると、思春期が早まってしまうことが分かっており、環境の変化によるストレスも要因のひとつとしては考えられるそうです。
またアメリカは子どもの肥満が非常に問題になっており、肥満自体も思春期の早期化と関連が認められるそうです。例えば激しいスポーツを行っている女の子は初潮が遅いことは知られており、運動量が多いと思春期が遅くなる傾向が認められるそうです。アメリカはどこに行くのも車で、ハンバーガーなんぞばかり食べていますから、運動不足とともにカロリー過多が要因のひとつではないかと考えられているようです。
また食用牛などへの成長ホルモンの投与が問題ではないのか?という声もあり、平均所得が低い黒人家庭などはオルガニックの牛肉などが買えないため、10年前の調査の時点ですでに非常に高い割合で思春期の早期化が認められたのではないかと考えられているそうです。
実際に7歳で乳房が膨らみ始めてしまって驚いて病院に連れてくる親御さんにオルガニックの食品に切り替え、運動をさせるように指導するだけで乳房の肥大がストップすることは多々あるそうです。
また環境ホルモンも強く疑われており、ミルクで育ったのか、母乳だったのか、また哺乳瓶はガラスだったのかプラスチックだったのかなども調査の対象となっているようです。
環境ホルモンの影響という意味では、女の子では思春期の早期化という傾向が出るのに対し、男の子では思春期の遅延化という形で出ることが多いそうです。
興味がある方はこちらの放送がおすすめです。(英語ですけど)
Precocious Puberty in Girls
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