前回2年前にこの資格を更新した時には、1回4時間の講義と実習を2回、合計8時間受講しました。最後に簡単なテストを受け、資格が貰えました。赤十字でも受講できますし、病院などで実施している所もあります。
Blended Learning
今回受講して驚いたのは、この資格の対人での受講がわずか2時間になっており、後の6時間分はすべてオンライン化されていたことです。このオンライン授業が実によくできていました。8つのセクションに分かれており、ひとつのセクションごとに結構な量のケーススタディや小テストが挟まっています。それらのテストは納得いくまで何度でも受けられますし、好きなだけ教材のビデオを見直したり、マテリアルを読み直すことができます。こんな感じの画面でした。全部のマテリアルをこなすのに、結局6時間くらいかかりました。
わずか2時間の実技のクラスはあっという間でした。前回講習を受けた時と同じ講師の方でしたが、彼女のほうも随分と楽になったようです。「紙の書類が減って本当に有り難い」としみじみと言っていたのが印象に残りました。
実技の受講後は簡単な書類を記入して提出。認定書は、電子メールで郵送されるとのことでした。1時間後に家に着きメールを確認すると、もう認定書が届いていました。タイムスタンプを確認すると、授業終了の15分後にはもう着いていたのです。メールに添付されたリンクをクリック。そこには認定書がありました。
講師たちはどこへいく?
オンライン講義を受けたのは、実はこれで4度目です。大学の講義が2回。交通違反の講習が1度。そして今回。どのオンライン講義も実によくできていて関心させられましたが、その都度考えさせられたことあります。
それは講師たちの仕事の行き先です。こういったオンライン講義をまとめられるほどの力量を持った人は、多分あまりいないでしょう。また、これまで8時間だった講義が2時間になってしまったわけで、言ってみれば仕事量が1/4になってしまったわけですから、単純計算で講師陣の4人に3人は不要になってしまうわけです。ちょっと気になって尋ねてみたところ、実際のところ講師も教室も減らされる方向で、私が受けたサンノゼのオフィスも、別の赤十字のオフィスと統合すると言っていました。
今後どうなる?
カーンアカデミーが話題になって以来、日本でも反転授業を推進する動きが出てきました。今後、ありとあらゆる授業が更にオンライン化するのは避けられない時代の流れでしょう。
教材を作る側も、当分の間は試行錯誤が続いてゆくでしょう。どの部分をどのようにオンライン化するのか。クラスでの授業とオンラインの配分の最適化。宿題の出し方。手本なしでゼロから創り上げていかなければならない部分が沢山あります。
過渡期には、従来のやり方や大勢の人々が淘汰されてしまうなどショックも大きいですが、新たに業界に参入し、ゼロから新しいやり方を創り上げるチャンスも沢山あります。今後どうなるにせよ、おそらく数百年に一度の面白いチャンスす。教育改革に飛び込むなら今。そう思わせてくれるBlended learning 体験でした。
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