かくいう自分もしばらく前に電子書籍を購入し、その後は英語の書籍はすべて電子書籍で読んでいます。
買ったのはアマゾンのKindle(キンドル)です。モデルは kindle3 WiFi というモデルで、139ドルでした。1万5千円ってところでしょうか?端末が5万円もした頃はさすがに買う気がしなかったのですが1万5千円ならまあダメでもいいや、ってな感じで買ってみました。
こんな感じです。

純正品の本革製のカバーを買って付けていました。手に持った感じがとても「本」ぽい感じになります。

閉じたところ。システム手帳っぽいです。

2ヶ月使ってみての感想は...
もう紙の書籍に戻ることはないでしょう。
とにかく本当に便利です。
何がそんなに良いのか挙げてみることにしましょう。
- 場所を食わない
場所を食わないっていうのは本当に大きいです。私は本の虫なのでもう本がドンドン溜まってしまうのです。家に本棚が4つあります。でも全然足りず、平積みにしてあります。仕方がないので定期的に100冊ずつほど手放しています。でもすぐに溜まってしまいます。これでもう場所の問題は解決です。
- 電池の持ちが良い
およそ1ヶ月電池が持ちました。WIFI をオフにしておけばもう少し保ったでしょう。充電も考える必要がほとんどなく、実に気楽です。
- 辞書を搭載している
辞書を搭載しており、知らない単語があったらそれにカーソルを合わせると意味を表示してくれます。これが英文を読み進める上で非常に便利。紙の本に戻れないと思う最大の理由かも知れません。
- 端末上で本が買える
WIFI を経由して端末上で本が買えます。つまり本屋に行く手間が要りません。コンピュータ上に買ってダウンロードするわけでもないので、コンピュータも不必要です。この手軽さ、魅力です。
- サンプルがダウンロード出来る
ほとんどの本でサンプルのダウンロードが可能です。ですので最初の数章を読んでから購入を決めることもできます。
- さまざまな端末で読める
アマゾンはパソコン、スマートフォン、タブレットなどに向けて「Kindle Reading Apps」というソフトをただで提供してます。これを利用すると下記のどの環境でも購入した書籍を読むことができます。
Microsoft Windows
Mac OS X
Android
BlackBerry
iPhone, iPad
Windows Phone 7
どこまで読んだのかは端末間で自動的に共有されるので、自分の環境に合わせて様々なところで読むことが可能です。
- 字の大きさが変えられる
最近は老眼が進んできたので、いちいち老眼鏡を探すのも面倒くさいものですが、簡単にフォントのサイズが変えられるので老眼鏡が不要です。
- eInk は目に優しい
Kindle はeInk というテクノロジーを採用しているのですが、後ろにバックライトが付いている液晶画面ではないので、コンピュータの画面を見ている時のようなストレスが目にありません。紙の印字に極めて近い感触です。長時間読んでいても目が疲れず快適です。また外の陽の当たるところなどでも読みやすいです。通常の液晶画面だとこうはいきません。
以上はいいところを書いてみました。
ダメだな... と思うところもないわけじゃないんですが、これは電子書籍がダメというより、このKindle という端末がダメだと思う点です。
- ボタンが多過ぎる
ページをめくるのもボタン、章を進めるのもボタン、カーソルの移動もボタン、検索もボタン、とすべてボタン操作です。従って誤ってボタンを押してしまわないよう、端末を保つ際にけっこう気をつけなければいけません。この辺はiPad やNook などの端末の方が遥かに優れています。なぜタッチパネル式の操作にしないのか理解に苦しみます。
- 操作が直感的ではない
上記の「ボタンが多過ぎる」と重なるのですが、ボタンが多過ぎて操作が判りにくくなっています。もっと直感的にできるはずです。
- 書式が一般的でない
Kindle で採用している電子書籍のフォーマットは一般的なEPUBではなく、Mobipocketという独自企画です。ですので他社の端末を買ったとしても乗り換えがあまり容易ではありません。これはけっこう将来足かせになるんじゃないのか、って気がします。
- 白黒なので絵本や雑誌の楽しみが半減する
端末の大きさも固定されていますし。kindle に限って言えばカラー端末がないので、絵本や雑誌などはかなりつまらないものとなってしまいます。この辺はiPad やNook Color が先行していますし、随所に工夫が見られます。
冒頭に書いた通り、多分私はもう紙の本に戻らないでしょう。海外に住んでいるせいもあって日本語の本はほとんど読みませんので、これで本の増殖も食い止められます。
日本の出版業界がいつになったら重い腰を上げるのか定かではありませんが、もうこの流れは変えられないでしょう。音楽業界でアップルに牛耳られてしまったように外国勢に美味しいところを持って行かれたくなれば、今動くしかないんです。
出版社に勤める後輩のK君、頑張ってね!
応援よろしく!→
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